コイルセンターの役割図

鉄鋼メーカーで製造された鋼帯(以下、コイル)は、とても大きな重量物であり、実際に使用するお客様にて加工や保管することは難しいものです。
そこで我々コイルセンターが鉄鋼メーカーとお客様の間に入ることで、それぞれをつなぐ架け橋となり、鉄を扱う製造業にとってなくてはならない存在として機能しております。

そしてコイルセンターは大きく分けて3つの機能を有しております。

1. 加工機能

鉄鋼メーカーで製造されたコイルをお客様の要望通りの寸法に切断することがコイルセンターの加工機能です。
コイルを輪切りにする加工をスリット加工、鋼板(以下、シート)にする加工をレベラー加工、そのシートを更に小さなシートにする加工をシャーリング加工と呼びます。
とても大きな重量物であったコイルを加工することで、お客様にご使用いただける大きさとなります。

スリット加工
スリット加工
レベラー加工
レベラー加工
シャーリング加工
シャーリング加工

2. 品質管理機能

鉄鋼メーカー側で発生したコイルの欠陥や運搬中に発生した疵などを加工中に除去し、品質を管理します。
加工後に寸法・重量・枚数などを測定・管理してお客様のご要望通りのコイル、シートをご提供します。
また、加工後の製品を防錆紙で梱包することで、鉄の大敵である錆から大切な製品をお守りします。

品質管理作業
品質管理作業
加工後の製品保管

3. 流通機能

鉄鋼メーカーから供給されたコイルを在庫保管することで、お客様の需要と各鉄鋼メーカーの供給のギャップを調整し、需給の偏りを解消します。
また、加工後の製品をお客様のもとへお届けすることも行っております。

コイルセンターの流通機能
コイルセンターの流通機能
コイルセンターの流通機能